はい、ごめんください。
新潟のウェブ解析士マスターと名乗るのがちょっと久しぶりな、小杉です。
7月5日(土)に初級ウェブ解析士の講座を長岡で開催します。
ウェブ解析士という資格は、一言で言うと成果につながるウェブ活用を学べる資格です。
というわけで、あなたのホームページがどれくらい成果につながっているか、つなげられるかをチェックできる質問を10個挙げました。
あくまで目安として、質問に点数配分してみました。
100点満点で、50点以下は「そもそもホームページを持つ必要があるのか?」から考えなおしたほうが良いかもしれませんよ。
[toc label=”ホームページの営業度をチェックする、10の質問”]
ウェブで売上(成果)が上がると本気で信じていますか?(20点)
「別に、会社の情報を掲載できていればそれで…」という場合、営業ではなくただの看板です。
不特定多数の人が、もしかしたら見てくれるかもしれない状態。必要になった時に必要とされるだけの状態。
これが「No」なら、根本的な見直しが必要です。
「ホームページから売上が欲しいんだよ!それは間違いない!」という方は、次の質問へ。
どんな顧客をターゲットにしているか、具体的に言えますか?(20点)
「30代くらいの女性をターゲットにしている」と言っても、キャリアウーマンと専業主婦、既婚と独身など、状況が入り乱れてフクザツになっています。
「仕事をしている核家族の母親」なら、落ち着いてネットをできるのは夜になるでしょう。
「仕事をしていない専業主婦」なら、昼間にイベントに参加してSNSをやっているかもしれませんね。
「こういう状況で」「こういう行動をしていて」「こういうことに悩んでいる」と、顧客の行動や感情まで具体的に考えていれば、20点。ここから減点して考えてみてください。
ホームページを投資と考えていますか?(10点)
営業や経営層など、お金に関わる人がウェブ(ホームページ)に関心がないと、投資対効果の考え方が抜けてしまいます。
そうすると、
「何かあったら告知できるように、お知らせを更新できるようにしておこう」
「うちも Facebook やってみよう」
「SEOというのがいいらしいぞ」
というように、必要最低限の消極的な施策や、自社都合の施策に終わってしまいます。
顧客視点が抜け落ちているので、本当に必要な施策を行うことができません。
「売上と利益がこれくらいだから、ホームページにはこれくらいかける」と、相場以外にも自社のコスト意識を持ってください。
10点の配点ですが、Yes/Noで点数をつけても良いくらい重要です。
市場やライバルを調査していますか?(10点)
ことホームページとなると視野が狭くなってしまいますが、ホームページを持つということは、ネット上に事業所を持つことと同じです。
地域差のないウェブは、競合だらけの場合が少なくありません。
資本の少ない中小企業は、いかに強みを伝えて差別化できるかがポイントです。
ライバルのホームページをピックアップしたら、申し込み直前までじっくり見てみましょう。
そして、良いと思ったところを応用して自社に活かすと、かなり効果的です。
ウェブは、それができますからね。
実績や活動報告で、お客様の心を動かしていますか?(10点)
お客様が一番求めているのは、あなたの商品やサービスではなく、その後に得られる充足感です。
もし、公に掲載できる実績が少なければ、感情をふまえた活動報告を行なってください。
お客様とのリアルなやりとりで、お客様やあなたが感動したポイントは何ですか?
可能なら、お客様自らの声を掲載してください。
それによって、見込客に商品やサービスを疑似体験していただくことができます。
お客様の心を動かせなければ、行動を促すことはできません。
誰かに実績を見てもらって「興味がわいた」という感想がなければ、0点です。
ゴールと目標を決めていますか?(5点)
ゴールは、申し込みかもしれません。問い合わせかもしれません。商品の購入かもしれません。
では、月に何件を目標としていますか?
ほとんどの営業部署には、月間ノルマがあると思います。ホームページにないのはオカシイですよね?
目標が設定されていないと、行動につながりません。
「問い合わせがあるといいなあ」と祈ったところで、何も変わらないのです。
ゴールと目標が両方設定されていて、5点。
目標を達成するための判断材料は何ですか?(5点)
例えば。
申込を増やすためには、
申込フォームの完了画面まで進む必要があります。
↓
申込フォームに誘導したり、フォームの離脱を防ぐ必要があります。
↓
申込を喚起できるページへのアクセスが必要になります。
↓
主要キーワードの流入を増やしたり、回遊してもらう必要があります。
ロジックツリーができていれば、どこがネックになっているのかわかりますね。
要因がわかっていても対策が必要なので、今回の配点としては、5点。
数値化していますか?(5点)
ある程度の統計が出ているという前提で、上記の例で考えてみましょう。
例えば、申込の月間目標件数を 10件 としたら。
入力→完了までの割合が 20% なら、
入力画面へのアクセスは 50件必要です。
↓
入力画面へのアクセスが総アクセスの 1% なら、
総アクセスは 5000件 必要です。
こうやって数値がわかると、課題と解決策が見えてきます。
ウェブマスターツールとアクセス解析ツールが入っていれば、5点。
ゴールまでの要注意箇所と解決方法を把握していますか?(5点)
仮設を立てて動線を作って、必要なコンテンツを用意しても、ゴールまで向かってくれる訪問者は、1割にも満たないものです。
だからこそ、どこに要注意箇所があるのかを把握しておくことが大切です。
例えば……入力してもらう項目が多い、商品の価格が高い、認知度が低い、などですね。
せっせと道を引いたところに来てくれた訪問者が、水たまりを超えて目的地まで歩いてもらえるようにするには、回り道を作ったり、橋をかけたりする必要があります。
ちゃんと把握して解決方法を講じていれば、5点。
以上をふまえて、ホームページを改善していますか?(10点)
「 改善」とは、既存の内容を最適化すること + 不足している内容を追加すること です。
顧客の行動が見えていて、悩みを知っていて、それを解決する方法に自信があるなら、あとはあなたの存在を相手に伝えるだけ。
営業は、恋愛と似ていますよね。
自分の良さに惚れてくれる、理想の彼女はどんな女性ですか?
いつもどんなことをしていますか? そこから、お近づきになるにはどうしたら?
知り合えたら、自分の事を知ってもらいましょう。自慢話は嫌われます。
それで恋人になれなければ、自分の行動を反省して、次の彼女を探します。
「僕なら、あなたを幸せにできます!」と宣言できる場所を見つけましょう。
相手を振り向かせられなければ、あなたの存在は知られません。
これを、自社の商品・サービスに当てはめてみてください。
自慢話ばかりしていませんか? → 押し売りになっていませんか?
自分の行動を反省していますか? → 離脱しているところを直していますか?
自分の存在を世間に伝えていますか? → アクセス数は増えていますか?
あなたのことを待っている方に、ぜひ届けてください。
――― さて、あなたは何点でした?
ランニングコストがかかっているなら、ホームページの破棄を検討しても。50〜60点・・・
ホームページの意義からの根本的な見直しが必要です。
60〜70点・・・
上記の質問でイマイチだった部分を見直してみましょう。
70〜80点・・・
営業態勢はできていますので、あとは継続的な行動あるのみ!
80〜89点・・・
軌道に乗っている頃でしょうか。前年比較などで課題を見つけながら、改善を続けてください!
90点以上・・・
改善施策に行き詰まりを感じていませんか?リアルの情報からヒントを得て、新しいことを展開するのも良いかもしれませんね。
50点〜70点だった方は「なんとかしたいけどうまくいかない、どうしたらいいのかわからない」と空回りしている場合が多いでしょう。
近くの誰か(本当はターゲットに合うような人)に実際にホームページを触ってもらうと、意外な課題が浮かぶこともあります。
もちろん、プロに相談したほうが圧倒的に時間を節約できます(コスギスでもご相談を受け付けています)。
ちなみにこれらの質問は、ウェブ解析士の資格を取っている方ならわかる内容です。
新潟県内ではウェブ活用の知識を学ぶ初級ウェブ解析士と、その知識を活かしてウェブマーケティングを学ぶ上級ウェブ解析士の両方を受講できます。
個人の方はもちろん、出張で企業研修も可能ですので、コスギスの講座に興味を持たれた方はお問い合わせくださいね。
ウェブ解析士に関するお問い合わせ:コスギスのお問い合わせフォーム >>