WordCamp Haneda 2019 で登壇したアクセス解析のセッション裏話

はい、ごめんください。WordPress が大好きな新潟のウェブ解析士マスター、コスギです。

WordPress(ワードプレス)の文化祭ともオフ会とも言われる「WordCamp(ワードキャンプ)」。日本各地はもちろん、世界各国でも開催されているイベントです。それが今回、羽田(蒲田)初開催ということで、参加してきました。いつもかぶっている黄色い帽子は、ピカ◯ュウじゃなくてわぷーですよ。WordPress の日本公式キャラクターなんですよ。

ちなみに、国内では10月22日[火/祝]に新潟(長岡)、11月1日[土]・2日[日]に東京、12月に大阪の予定です。私は全部参加しますし、新潟は実行委員長です。期待値が高まっているのを肌で感じてドキドキしていますが、ぜひお越しください。

さて、今回の羽田(蒲田)では、急遽代打ということで、初心者に向けたアクセス解析のセッションをしてきました。その振り返りといただいた質問回答の共有です。

パンフレットに名前書いてたの私だけでしたNE!(なんでみんな書かないんだろうと思ってた)

その場でライブ解析!男木島図書館サイトのアクセスを解析してみよう

WordCamp Haneda 2019 のテーマが「START!」なので、アクセス解析の基本を押さえたうえで、実際に稼働している Google アナリティクスのデータを見ながらみんなで考えたり、プロがどんな目線でアクセス解析のデータを見るのかを知り、「解析っておもしろそうだな、やってみようかな」と思ってもらえるセッションを目指しました。

実は、去る2018年12月12日に開催された、WordPress のオンライン勉強会「WP ZoomUP」の第6回、ライブアクセス解析のリニューアル再演でした。ただ、データはナマモノなので、あのあとどんなふうに変わったのかがわかるような内容です。

参考:「WordPressのアクセス解析!画面を見ながら手順を確認しよう」WP ZoomUP #6 レポート – WP ZoomUP

解析の対象は、香川県の海に浮かぶ男木島(おぎじま)の図書館サイト。男木島図書館の中の人でもあり、WP ZoomUPのオーガナイザーでもある額賀(ぬかが)さんとのセッションでした。

何を話したのかはスライドや後日公開される動画を参照していただくとして、ライブ解析中にどこを見ていたかを少しご紹介しておきます。

アクセス解析ライブ中にやったこと

  • 男木島図書館のセッション数は、月1,000件未満
  • 前回確認したときは、「アクセス」のページがグロナビの下層にあったのでわかりにくかった → これをメインに出したのが1月頃
  • コンバージョンの設定は Contact Form 7 ではやってあるけれど、テーマのお問い合わせフォームには対応できていない → これは見直しが必要
  • 中間コンバージョンとして「アクセス」のページへの閲覧を設定してある
  • 「アクセス」ページにアクセスしたセッションのみをカスタムセグメントで抽出(ユーザー軸だと3ヶ月のみしかわからず、母数も少ないので比較するためにセッション軸を選択)
  • 今回確認した結果、倍近くのセッションが増えていたことがわかった → やっぱり「アクセス」のページは動線として必要だった
  • ユーザーエクスプローラで「アクセス」のページを見た人の行動履歴を見たら、何度も何度もアクセスしていた → 他にも色々なページも見ていたので、興味を持って図書館に行きたいと思ったのでは?

行動履歴の解析は私のような外部の人間が見るよりも、中の人が見たほうが様々なことに気づきます。どんな人を選んで確認するかという課題はありますが、解析初心者の方ならコンバージョン(ホームページの目的:たとえば資料請求とか)を達成した人を追うことをオススメします。

なぜなら、想定した動きをしているかどうかを確認できるからです。そして「正直、何も考えていない……」という場合でも「なるほど、こうやって見てくれているのか!」と気づけて、自分事になるからです。そこから改善できるポイントがわかるので、伸び代しかないわけですよ。こうやってウェブ解析の第一歩を踏み出せば、色々知りたくなりますよ。

今回の男木島図書館サイトの目的は、「人員が限られているためお問い合わせ対応のコストを削減する」でした。ですから、本当はお問い合わせ数や架電数の減少をもって成果とする必要があります。それがコンバージョンとして設定しきれていないのは見直したほうが良いのですよね。また、問い合わせをした人が過去にどんなページを見て問い合わせに至ったのかがわかれば、問い合わせ前に改善できる可能性も見つかります。

逆の立場で考えれば「怖い」と思われるかも知れませんが、こうやって匿名化された情報を利用されているのが現在のスタンダードなので、活用したほうが効率的ですよね。

アクセス解析セッションの裏話

実は、解析中の話は8割がたアドリブです(笑)

額賀さんには、これこれこういう流れで喋りますね、男木島図書館と WP ZoomUP の紹介お願いしますね、と伝えたくらいです。私もあらかじめデータを見てはいたのですが、具体的な説明は本番でご紹介したようなものです。

目的よりも必要に駆られてつくったホームページって多いじゃないですか。目的やゴールの設定が必要だとはわかってはいても、なかなか手をつけられないリアルも共有してもらえました。それが月間アクセス数1,000未満という結果なのだと思います。

しかしそれでもお客様はアクセスしているのだし、個別のお客様の行動から見えることもあるし、手を動かしていくうちに楽しくなってきて、本気で目的や将来像を考えられるようになるのなら、私はそれでも良いと思っています。

アクセス解析は、ホームページという子どもの成長を楽しむようなものですから、ぜひご自身のサイトでも確認してみてください。

セッション後にいただいた質問

登壇者とのふれあいコーナーで、誰か来るのかなあと思いつつフラフラしていたら、お2人に声をかけていただきました!ただ、それだけで嬉しくて舞い上がっちゃったんで、何を質問されてどう答えたのかあまり覚えていないので、間違ってたらすみません……。懇親会でも何か聞かれて答えたような気がする(うろ覚え)ので、そちらも共有しておきますね。

Q.juicer ってヤバくないですか?

はい、ヤバイですねー。アレで無料なんですよ、スゴイですよねー。

juicer はアクセス解析ツールというより、「DMP(Data Management Platform)」といって、様々な外部データと自分のデータを連携して管理するものです。

ですから当然、自社サイトに入っている Google アナリティクスとも連携できます。juicer はユーザー分析に特化した DMP なので、ホームページに訪問しているのはどんな人なのかを知ることができる、というわけなんです。

ホームページにアクセスしてくるのは個人だけでなく、会社の中の人もいます。比較的大きな企業や行政、大学からのアクセスの場合「グローバル IP アドレス」という仕組みを持っているので、アクセス元を知ることができます。詳細は省きますが、アクセスしてきた企業がわかるのはデータ連携のおかげです。だから、toBの業態にはとても親和性が高いんですよ。

当日お見せしたコスギスのサイトのデータのように、イケメンが表示されるまでは1ヶ月程度かかりますが、このようなツールでデータの興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

ただ、サードパーティクッキーを発行するツールなので、ピンと来た方は計画的にご利用ください。

Q. Google マイビジネスって、個人ブログでもつかえますか?

Google マイビジネスは、地図上の位置情報が必要になります。ですから、所在地が公になっていないと利用できません。コスギスの場合、講座を開催するなどして事務所に来られることもあるので使うことができていますが、趣味の個人ブログではなかなか難しいのではないかと思います。

逆にいえば、所在地があるビジネスなら使えるし、早めに対応しておくことをオススメします。

Q. アクセス解析ってどうすれば勉強できますか?

ウェブ解析士認定講座の受講がオススメです。

資格を取れとまでは言いませんが、ウェブマーケティングの基本はすべて押さえられます。基本の範囲が広すぎるという話もありますが……総合的に網羅されているので、公式テキストを書店で見かけたら手にとってみてください。特に、2019年のテキストは過去最高の出来と大好評です。目次はこんな感じ

Q. 相談すればうちのサイトも見てくれますか?

あんな感じになりますが、やりますよー。時間があるときで、かつ、無料というわけにはいきませんが、Amazon のほしいものリストから何か送っていただければオンラインでも確認しています。

近場の方なら、解析ランチのサービス使ってください(笑)

WordCamp Haneda 2019 は、次の新潟の実行委員長として考えさせられることも多かったですし、やっぱり裏方になるの大好きだなあとしみじみ思いましたが、とっても楽しかったです!新潟もがんばりますー!

2日目のコントリビューター終了後の集合写真。このあとでLT大会がはじまりました。

この記事を書いた人

小杉 聖

1978年、新潟県南魚沼市生まれ、長岡市在住。旦那と息子と娘ラブな同居嫁。
“ビジネスは人と人とのコミュニケーション”をミッションに、WordPressを活用したウェブ制作を行なっており、無料勉強会も毎月開催しています。
ウェブ解析による改善提案も行なっているものの、心理学に基づいたコミュニケーション分析により、手段よりもヒトのパフォーマンスアップに注力しています。長所を伸ばすコーチングのご相談はお気軽に。
- WordCamp Niigata 2019 実行委員長
- ウェブ解析士マスター(ウェブ解析士アワードにて4年連続受賞)
- 米国ギャラップ社認定ストレングスコーチ
- 交流分析士(コミュニケーション心理学の理論)