はい、ごめんください。
WordBench 新潟・長岡藩主催の小杉です。
要するに、WordPress が大好きな地域コミュニティの長岡人です。
昨日、まちなかキャンパス長岡にて「WordPress、何でも教えて・調べて・話そう会」を開催しました。
開催というより、もう、場の解放でした。
何しろ一番広い部屋を貸し切って、少人数で使うという贅沢さ……スミマセン、ここしか空いてなかったんです……。
参加者アンケート(母数が少なすぎて恥ずい)と、そこで出てきた質問と回答をまとめました。参加者は少なかったですが、質問は濃いです!
参加者アンケート統計(n=6)
【性別】男性:100%
【年代】30代:5割 40代:2割 50代:3割
【地域】長岡市:6割 新潟市:4割
【WordPressに関して(複数回答可)】
- WPのことは何となく知っている程度:1
- WPはよくわからないから怖いと思うこともある:1
- WPに興味はあるけど、自分で使えるかは微妙:1
- WPをお客様に納品している:2
- WPは自分で使っている:4
- WPを使っている人たちと友達になりたい:4
- お世話になっているプラグインを3つ言える:1
【WordBenchに、どのようなイベントを期待していますか?(複数回答可)】
- 勉強会:6
- ワークショップ:3
- 交流イベント:2
【今後もWordBenchに参加したいと思いますか?】
- 参加したい:4
- 内容次第:2
【イベント案・コメント】
- 事例100本ノック…多いか(^_^;) いろんなWPサイトの事例を解説。
- 小さな組織で活用している事例。
- WordPressで行なうSEO
- 定期的に開催してください。
WordPress の質問と回答
ワードプレスをホームページとして使うための手順
ちょっと長くなってしまうので、概要だけ。WordPress とホームページの大きな違いは、いくつかあります。
- グローバルメニュー(ページの上部に固定されているメニュー)
- 静的なコンテンツ(同じものをずっと見せておきたい)
- サイドバーの内容
- フッターにある簡易サイトマップ
・・・これらが整備されれば、ホームページと言えそうですね。ということで、以下の手順で対応します。
- サイト構成を考えます。(コレ大事)
- 固定ページを作成します。
- 外観 → メニュー からグローバルメニューとフッター用のメニューを作って設定します。
- 外観 → ウィジェット からサイドバーに置く内容を設定します。
これらができるかどうかはテーマに依る部分が大きいので、BizVektor さんが非常にお勧めです。無料で使えるため人気も高く、似たようなデザインのサイトは少なくありません。それはちょっと…と思うようでしたら。有料テーマを選んだほうが良いでしょう。
参考:【無料】BizVektor [ ビズベクトル ] 企業サイト向けスマホ対応レスポンシブWordPressテーマ(テンプレート)
“パーマリンク” ってなに?
パーマネントなリンク、つまり固定のアドレス(URL)です。
WordPress はよく「wp」などのフォルダにインストールしますので、そのままだと http://example.com/wp/ というURLになっちゃいます。
パーマリンク機能を使うと「wp」をカットして http://example.com/ というURLを使えるようになります。
ただし、画像などの絶対パスには「wp」が入っており、http://example.com/wp16/wp-content/uploads/*****.jpg などのパスとなります。
要するに、見えるところのURLを司る機能、と覚えておけば良いでしょう。
レンタルサーバの自動インストールについて
ワードプレスのサーバと情報を勝手にやりとりされてそうで怖い!どうなってんの?大丈夫なの?というご質問でした。
ワードプレスにはレンタル型とインストール型があります。クラウド型はありません。
レンタル型は、WordPress.com で、ワードプレスをその場で借りれるもの。
インストール型は、WordPress.org で zip ファイルをダウンロードして、契約しているレンタルサーバにインストールするもの。WordPress.com とは独立しています。
たとえばさくらの「自動インストール」は、さくらがインストール型のワードプレスを簡単に導入できる仕組みがあるだけで、Wordpress.com との情報のやりとりは皆無です。
レンタルサーバの契約情報がワードプレスのサーバに横流しされている、などということはありませんのでご安心ください。
ワードプレスのフォルダ構造について教えて
静的なサイトをHTMLで作ったことのある方だと、FTP で覗いた際の WordPress の構造を不思議に思われるかもしれませんが、WordPress はホームページを管理するための「システム」ですので、触らないほうがご自身のためです。
昔はテーマやプラグインのインストールは、zip ファイルをダウンロードして FTP でアップして、などとやっていましたが、バージョン 3.9 以降は管理画面でアップロード&展開できます。タグなどをいじってカスタマイズする必要がなければ、通常は管理画面で対応しましょう。
- wp-admin
管理画面にログインすると、URLに入っているのがわかりますね。つまり、WordPress の管理画面を司っている部分です。 - wp-includes
WordPress を動かすためのプログラムがぎっしり入っています。初心者が触ったら怪我します。 - wp-content
アップロードした画像などの “ファイル” 置き場です。キャッシュなどもここに作られる場合が多いです。といっても、基本はいじらないこと。勝手に変えるとデータベースとの整合性が取れなくなって、取り返しのつかないことになりかねません。
ワードプレスで作られたホームページを知りたい
まれによく聞かれるのが「WordPressでどんなホームページが作れるのか?」という質問。
あなたが見ているホームページは、もしかしたらほとんどが WordPress でできているかもしれません、というくらい、そこら中にあります(笑)
公式の情報なら、http://ja.wordpress.org のショーケースでいくつか確認できます。
また、今調べた情報なら、下記が参考になります。ちなみに、サイボウズ Live は、その紹介ページが WordPress でできているだけで、サイボウズ自体は違いますよ。
参考:【最新保存版】ワードプレスで作られたハイクオリティーなサイトまとめ。 – NAVER まとめ
参考:wordpressで作られたサイト – Google 検索(検索結果の一覧です)
おそらく、どこまでできるのか知りたいという意図があるのかもしれませんが、何でもできます(笑)だから「どんなホームページを作りたいのか」という思いを大切にしてください。
ワードプレスで日本語のウェブフォントを使いたい
フォントプラスさんの記事が一番参考になるかも?プラグインを作ったら人気ありそうですね。(ありそうなんだけどな…)
文字ばかりのページでメリハリをつけるには?
- 文字メインのサイトとして割り切る
文字だけのほうが良いという人もいます。対象とする閲覧者が読めるなら問題ありません。一文の文字数や行間等を考慮すると良いですね。 - カットをFlickrなどで見つけて使う
ライセンスに問題ない写真(クリエイティブ・コモンズの写真)をカットとして使うとよさげです。Advanced Search で「Only search within Creative Commons-licensed content」の項目にすべてチェックを入れておきましょう。
例:https://www.flickr.com/search/advanced/?q=flower&l=commderiv
リンク元がわからないサムネイルとして使うには無料素材などを推奨しますが、かなり使い古されているので、100円(1ドル)程度の写真を選ぶという選択肢もあります。 - 見出し(H2〜H4)を入れてメリハリをつける
目次を自動的に表示して、構造化にも役立つ(=検索エンジンに親切)プラグイン、Table of Contents Plus と合わせると便利です。長い記事の場合は、私も使っています。
マルチサイトと、各ディレクトリ別では、どちらが良い?
前提として、サブドメインだとドメインパワーが分散するので、できるだけディレクトリを分ける形でサイトを運用したいという要望があります。
- マルチサイトをディレクトリ型で運用
○:たくさんのサイトを一元管理できる
○:同じファイルを使いまわせるなら負荷が少ないと考えられる
×:データベースが複雑になるのでひとつのサイトを消そうとすると色々厄介かも
×:対応していないプラグインがある - シングルサイトを各ディレクトリにインストールして運用
○:サイトを削除する際にラク
○:大抵のプラグインを使うことができる
×:管理が煩雑
×:負荷の問題
結論。
環境によるところが大きいので、運用してベンチマークを取って調べる(笑)
負荷に関してはVPSのチューニングでなんとかできれば、あとは運用の好みとなりそうですね。プラグインの制約がなければ、マルチサイトのほうが良いかもしれません。
SEO や Google アナリティクスについて
WordPress も実際そうなのですが、SEO や Google アナリティクス(GA)については特に「手段の目的化」を恐れています。職業病でもありますがポリシーなので仕方ありません。
何のために SEO をするのか。
コスギス的には Search Experience Optimization なので、ユーザーの検索体験を最適化するわけですが、ちゃんとユーザーを見ずにつくったサイトだと、最適化のしようがありません。その最適化がなされているかどうかを判断するための解析も同じです。
・・・うん、それはとりあえず置いといて。
WordPress の SEO と言えば有名なのが All in One SEO ですが、私は WordPress SEO by Yoast がイチオシです。これ一つで SEO の内部施策は、ほぼすべて対応できると言っても良いでしょう。
METAタグの管理はもちろん、各ページごとにインデックスさせるかどうかも設定できます。
ウェブマスターツールに送信できる sitemap.xml(実際はカテゴリーやカスタム投稿タイプごとに分かれています)も生成できますし、microformat に対応したパンくずも作れます。
モバイル・ファーストについて
制約の大きいサイトから作っていったほうが、みんながわかりやすいサイトになるよね、という話。そもそも、スマートフォンは持っていてもパソコンを持っていない人が増えているから、BtoC ならスマホサイトは必須。BtoB ならパソコンサイトは必須。
WordPress には、モバイル・タブレット・PCに対応したテーマがあるので、それらを検討しても。有償のテーマ、かつ、サポートがついているところで購入すると良いでしょう。
質問を共有するのが、WordPress クオリティ。
次回はみんなが興味ありそうな SEO のプラグイン、WordPress SEO by Yoast 先生のワークショップでもやりますかね。平日ですが(笑)
下記の本は参加者の方が持ち込まれていました。私もオススメ。
黄緑本は作るまで、赤本は作ってから参考にすると良いですよ。