はい、ごめんください。新潟のコスギです。
今回のテーマはSNS。
「あー、フェイスブックとかのことでしょ?」とわかる方はだいぶ増えてきましたね。
ソーシャルメディアとも言われているものです。
- フェイスブック(Facebook)
- ツイッター(Twitter)
- ライン(LINE@の方)
- インスタグラム(Instagram)
- ユーチューブ(YouTube)
などがあります。ちょっと特殊なので今回は触れませんが、アメブロ(Ameblo)も SNS と言えます。
今回は「パソコンとかスマホとかそんなに得意じゃないから、フェイスブックもなんとなくやってる……」というレベルの方が、SNS をビジネスに活用するために大切なことをまとめました。
ビジネス目的で SNS をやっても、稼げない??
そもそも SNS は、直接的な利益を得にくいメディアです。
SNS を使ったら簡単に、一気に儲かる!ということはあり得ません。否、一攫千金の方法は実在するようですが、カタギな方法ではないようです(ご想像にお任せします)。
つまり、まったく逆の方法です。
お客様にファンになってもらい、価値交換が継続的になされることを目的に、コツコツ投稿を続けていくことです。
商品を買ってもらうことでも、自社を知ってもらうことでも、ありません。
お客様を理解して、お客様に愛される。そんな関係をつくるためのツールです。
まずはここを見誤らないようにしましょう。
だからといって、だらだらと片思いを続けていても仕方ありません。あくまでもビジネスですから、SNS の活用自体が無駄な時間を食ってしまうものになっては本末転倒です。
まず、SNS のビジネス活用にあたっては、以下の3つを押さえておきましょう。
- 好きになってもらうためにやる
- 価値を交換することからブレない
- 上記を継続して、良いサイクルを回す
まずは「売り手目線」を「買い手目線」に変えよう
そもそも、Facebook や Twitter などの SNS は個人のメディア。売り込みはご法度です。
家で友達とくつろいでいたところに突然販売員が来たら、あまりいい気分はしませんよね?
SNS は生活に溶け込んだメディアで、いわゆる「オフ」の状態であることが多いため、そこに「押し売り」されてもいい気分にはなりません。興味を持つどころか、嫌悪感すら感じてしまうこともあるでしょう。
ですからまず、あなたのお客様(買い手)のことを思い浮かべてみてください。
そして、その方が「オフ」の状態で、スマホを片手にくつろいでいる状態を思い浮かべてみましょう。
・・・イメージできましたか?
お客様のコトを考える=顧客視点??
「あなたのお客様(買い手)が、スマホを片手にくつろいでいる状態」はイメージできたでしょうか?
この状態を顧客視点として判断されることもありますが、実はちょっと違います。
あなたのお客様(買い手)の視点になっているなら、意識や言葉づかいは買い手側、視線の先にあるのは売り手側でなければなりません。
「買い手の視点に立つ」というよりは、「買い手になりきる」と言ったほうが適切ですね。
例えば夜、くつろぎながら SNS を見ている会社員の男性なら、以下のような状態かもしれません。
- あの人、またラーメンの写真あげてるな〜。この時間に飯テロか!w
- この動画オモロイwww
- あー、これこれ。どうなってんだよニッポン!
- お、そうだ、このセミナー行きたいんだよね。◯◯さんも行くんだ〜
- もうひとがんばりとか、この人も仕事熱心だな〜
- もうこんな時間か。明日◯◯行かなきゃだから、もう一回メール見なおしておくか…
SNS は、感情がポジティブ/ネガティブのどちらかに振れた際に、「いいね!」などの反応が起こります。
つまり、どちらでもない情報に関しては、脳が勝手に情報を取捨選択してスルーしてしまいます。
ころころ変わる感情と滝のような情報。これをほぼ毎日浴びている相手にとって、あなたの投稿はその中のひとつでしかありません。
だからこそ、どのような買い手の感情を揺さぶり、どのような気持ちにしたいのかを考える必要があります。これは SNS の情報発信に限りませんが、できるだけリアル(現実的かつ重要)な「買い手像」を作っておきましょう。
3つのポイントをなりきりチェックする
SNS では「オフ」状態の相手(買い手)に対し、「ファンになってもらうため」に情報を発信します。
自分が「オフ状態の買い手」になりきった時に、以下の3つが当てはまるかチェックしてみましょう。
- あ、これちょっとイイじゃん!(女性なら「カワイイ!」)
- これちょっと広めたいな〜
- また何かこういうのあるのかな、ワクワク!
最初は「なんかイイ・ちょっとイイ」という反応でも大丈夫です。
信頼関係ができてくると頻繁に反応が起きてくるので、「やっぱりイイ」という反応になってきます(既読がわりに使っている方は別)。
「やっぱりイイ」という反応が出てきたら、コツがつかめてきた証拠。どんどん続けて、広げて行きましょう。
反応の検証方法はいろいろありますが、まずはこの3つをチェックしながら、丁寧な投稿を心がけましょう。
価値をわかりやすく伝える「翻訳力」を鍛えよう。
買い手の感情に引っかかるためには、わかりやすく価値を伝えるための翻訳力を鍛えましょう。
たとえば、パン屋の2つの投稿を見比べてみましょう。
A
今日もおいしいパンが焼けました。
おからと竹炭を使った爆弾パン(1個100円)です。
おからのタンパク質は栄養価が高いですし、竹炭はデトックス効果があります。
中には日替わりの餡が入っています。
お早めにお買い求めください。
という投稿があったとします。
ここに「人気感」と「親近感」を足して、もう少し買いたくなるようにしてみましょう。
B
今日のパンはコレ!爆弾パン!
おからと竹炭を使った真っ黒なこのパン、こぶりなのにどっしり……!
15時ごろには売り切れてしまう人気商品です。
腹持ちがイイので学生さんに人気ですが、ダイエット中のママさんが密かに買い占めたりしています(笑)
今月は、この爆弾パンの中にいれる餡の人気投票を店頭でおこなっています。
おかず系ではキンピラごぼう、おやつ系では白あんが人気ですが、秘密の餡も密かにじわじわと伸びています…!
採用案に投票いただいた方にはプレゼントもあります!餡だけに!(ここ、笑うところです)
人気投票やプレゼントの引き換えは店頭のみとなっております。
◯◯のお近くの方に、ぜひお知らせください。
あ、◯月◯日までです!
・・・いかがでしょうか?
「ああ、この商品は売れているんだな」という感覚(人気感)を刺激しつつ、「画面の向こうにいるヒト(キャラクター)」を意識(親近感)させました。
翻訳力はセンスではなくスキルなので、投稿を続けていくことで鍛えられます。商品に対する5W2Hを把握しておき、文脈と雰囲気に合わせて出しましょう。
また、SNS では読者との交流がしやすいため、お客様を巻き込むこともオススメです。
特に来店型のビジネスの場合は、「来てもらうこと」を前提に投稿しましょう。
あくまでもビジネス活用であることからブレないために
SNS の活用方法は、3種類あります。
- SNS 上の自社の評判を調査する(傾聴)
- 自社で SNS を運用して、口コミを起こす(発信)
- 自社に関する SNS の投稿に対して、積極的に関わっていく(対話)
1の傾聴は、自社で SNS を運用していなくても可能ですが、意図しない口コミに対して対話するためには、やはり普段から SNS を運用しておくに越したことはないでしょう。
2の発信は、一方的なお知らせではなく、口コミを起こすという目的があります。つまり、話題にしてもらう、ということです。認知を広げるために「いいね!」をしてもらったり、シェア・リツイートを意識しますが、下心がミエミエでは逆に嫌われます。人気感と親近感を演出し、翻訳力を磨いていきましょう。
3の対話は、Yahoo!リアルタイム検索 などで傾聴している情報に対して、積極的に関わっていくといいでしょう(スマホアプリもあります)。ただし、いきなり声をかけてもビックリされるのは SNS でもリアルでも同じです。あくまでも画面の向こうには人がいることを忘れずに。
このあたりは、過去の記事も参考にどうぞ。
参考:発信だけじゃない!Facebookを使う前に知りたい、3つの活用方法 – コスギス
ビジネス活用を意識した SNS の投稿ポイント
ここまでで「なるほどな〜」と思われた方は、なりきりチェックを心がけて、ぜひ投稿に活かしてください。
特に「翻訳力」は筋力と同じように、使わないと鍛えられません。
あくまでもひとつの方法ですが、
- 商品を買ってもらいたいお客様になりきって、感情を観察する
- 商品(What)が誰に(Who)・いつ(When)・なぜ(Why)・どこで(Where)・どういう状況で(How)・どれくらい(How much)売れているのかを文脈に合わせて盛り込み、人気感を出す
- 発信者のキャラクターをつくって、親近感を出す
- 来店型なら来てもらうこと、訪問型なら行けることを盛り込む
これらを自然にできるようになると、翻訳力が鍛えられてきた証拠です。
5W2Hがなかなか出てこない方は、ご自身のビジネスの盲点を、誰かに指摘してもらうといいですよ。
以下の書籍もおすすめです。
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