はい、ごめんください。
新潟のウェブコンサルタント、小杉です。
先日、長岡市のいわゆる市民団体の「みんな大学」の発起人、小出さんの主導で、マーケティングのワークショップに参加してきました。
久しぶりにちゃんとしたみん大イベント(笑)なので、普段は夜の行事には参加しない私ですが、ガッツリ楽しんできました。今回はそのアウトプットのためのログです。
参考:みんな大学は「アイデアづくりの学校」なんです。だから、やります「天才の発想をシミュレート」!
今回はオペレーション思考の逆である、イノベーション思考をつくるためのワークショップ。
写真も SNS 公開 OK だよーということなので、上記の Facebook イベントには当日の写真が掲載されていますが、個人的につぶやいていたツイッターメモにて主観的な感想を含めてお送り致します。
Fail fast(失敗を重ねよう)
Fail fast の次には、Fail often とか Fail cheap とか続く言葉です。細かく小さく失敗を重ねていけば、大きな失敗は生まれにくいし、より良いものが生まれるという考え方。この間のIoTのセミナーでも、やっぱり同じような話がありました。
たくさんの失敗に耐えて、乗り越えたものは強いということ。経験をたくさん積んだものが強いと思っていたのですが、それより具体的だなあと。
#みんな大学 のワークショップに久々参加。
Fail fastは、どんどん失敗していくという観点だったけど、「どれだけ失敗に耐えられるか」という考えはおもしろいな。— ひじり@コスギス (@mekemoke) June 29, 2015
イノベーション思考のつくりかた。
・質より量
・失敗から学べ
・アイディアで人をつなげ
+enjoy!#みんな大学— ひじり@コスギス (@mekemoke) June 29, 2015
+enjoy!がいいね。
というわけで、今回は集まったみんなで質より量を出すために、マトリクス思考でアイディアを出していきます。
マトリクス思考法はいろいろあるんだけども。
量を増やすのは色々なメリットがある。自分一人で数を出すのが限界に近づいた時、自分の視点が広がらないと出てこない。
今日はマトリクス発想法。#みんな大学— ひじり@コスギス (@mekemoke) June 29, 2015
そもそも「マトリクス」というのは、「行列」のこと。
エクセルのシートを開くと、マス目がたくさんあるじゃないですか。アレです。
それを2×2とか、4×3とか、必要に応じて項目を作って、穴埋めをする考え方です。
問題をそのまま考えていてもぼんやりしているけれど、コマ切れにすると具体的な解決方法が見えてきますよね。その縦軸と横軸は、MECEであるべき、という話。
MECE(Mutually Exclusive、Collecticely Exhaustive=もれなく、ダブりなく)法で強制発想。MECEはマーケティングによく使われているという話。
売上高=顧客数×客単価×購入頻度+付帯購入 とか。#みんな大学— ひじり@コスギス (@mekemoke) June 29, 2015
みーしー法。どれくらいの粒度で考えるかによって評価が分かれるので、個人的には「モレなく」はこだわりすぎなくても良いんじゃないかと思っています(もちろん、他にないかな?と考えることは大切)。
売上高の式は有名ですが、マーケティングのフレームワークではよく使われています。3C・4P・5フォースとか、AISASとか、PPMとか、SWOTとか。あと、6W2Hもそうですね。マーケティングファネルは横軸になり得ます。
例題として、町のケーキ屋さんという仮定で、5分以内に書き出してみたものがこちら。
マトリクス思考法の練習。ちょっと単純だった。柔軟性足りない。#みんな大学 http://t.co/mVHfgEBOfr pic.twitter.com/wqk0oXAIqT
— ひじり@コスギス (@mekemoke) June 29, 2015
うん、もうちょっとダブらない考え方ができたはず・・・。
(追記)
このあと、本番として実際の事例を元にアイディアを出し合いました。
お題は、「米袋の再利用」です。
現在、魚沼(地元!)のお母さん方が、手作りでトートバッグなどを作っているようです。酒米の袋もありました。
先週行った「米袋バッグ講習会とランチ会」の様子です。アット・ホームな雰囲気で初心者さんにも作りやすくわかりやすくお教えしますよ。5月も開催しますので、お待ちくださいね~。http://minna-niwa.net/index.php?QBlog-20150429-1
Posted by ママの笑顔応援団 みんなの庭 on 2015年4月30日
ネットショップでも購入できます。
これらの米袋そのものの特長を活かして、アイディアを広げようというのがテーマでした。
マトリクス思考で紙に書き出すことのメリット
数人が集まって課題解決を議論する場合、解決策のアイディアが反発することはよくあります。ですが、一定の枠で指定された方法で考えると、相手の思考の経過がわかるようになります。
答えが違う。けれど考え方は同じで、視点が違うだけ、というのはよくあることです。
だからこそ、軸となる項目はそれぞれ別のもの(ダブりなく)であり、共通認識があるという前提にはしておいたほうがいいなと思いました。
慣れていない人は、アイディアが出てこなかったり、考えが広がらずに同じものを書いてしまうこともあったから。それも、慣れるまでやってみたいですね。
マトリクスのワークシートを事前に配っておくと、有意義な会議ができそうです。
ワークシートを使うと、効率的にアウトプットできる。
答えだけでなく考え方がわかるので、意見の食い違いがなくなる。
正解がないので、自分の役割を見いだせる。#みんな大学— ひじり@コスギス (@mekemoke) June 29, 2015
そんなわけで、自分が頭を使うだけでなく、同じ考えをする仲間が集って、みんなで頭を使うとどうなるのかなということを実感できたセミナーでした。
サラリーマン時代に、もっとこういうことしたかったなあと思ったので、今日降って湧いた子ども向けのマーケティング塾で、日常的にやっていきたいと思います。