はい、ごめんください。
「ウェブ分析論」でお馴染みの小川卓さんに会えると知って、喜び勇んで参加してきた小杉です。
セミナー開始前にご挨拶をして「神!」と申し上げたら「いやいや〜〜」と照れくさそうに笑う小川さんが可愛らしかったです。
事前資料が154ページ(10MB超!)もあったので、半分も読めずに参加したのですが、ウェブ解析士講座の初級と上級を合わせて凝縮して3時間半にまとめたような、とても濃ゆい内容でした。
自分が今やっていることは間違いないな〜と確信しつつ、豊富な事例を楽しみつつ、ウェブ解析士の講座では行わなかった手法でワークショップしたりなど、あっという間の3時間半でした。
年明けには新しい本が出るそうです。こちらは事例がメインのものだとか。分析関連で他社の事例を見れるのってあまりないので楽しみです。
Google アナリティクスで Google アースに出会った
セミナー開始前に、アメーバブログトップページのリアルタイムレポートの画面が表示されていました。アクティブなページビューの数値は当然のことながら、びっくりしたのはこの画面の右下。
地域が出るのは知っていましたが、Google アースで表示されるのを初めて見ました…!
参考:Google アナリティクスの新機能「リアルタイム」 リアルタイム分析の活用方法と課題 (1/3):MarkeZine(マーケジン)
小川さんの記事を至るところで見かけるので、今回は特にプッシュしていきたいと思います。
リアルタイムレポート → 地域から、Earth ビューを選ぶと表示されます(Google Earth Web Plugin が必要になるかも)。見ている人が一人でも、表示できるのを確認しました。楽しい!
解析を行なう人へのメッセージ
有料講座だったこともあり、内容については最後に仰っていたところだけ引用させていただきコメントします。内容は違いますが、参考になるスライドを公開されていたのでこちらもご紹介。
参考:【schoo WEB-campus】サービスの成果に繋げるためのアクセス解析 先生:小川卓
1.集計は受動的、分析は能動的
解析ツールは集計をして、淡々と事実を伝えるためのもの。
上がった・下がったということしかわからないんですよね。逆に考えたら、コメントで「今月は上がりました」とだけ伝えても分析の意味が無いということですね。
そこは人がちゃんと見て、影響や原因を考え、対策として何をしたらいいのかをまとめること。これが「分析」というわけです。
2.アナリストは集計に50%以上の時間を使ってはいけない
集計はできる限り自動化できますが、分析は背景を知らないと的を射たコメントをすることが難しいです。そのため、日々15分間だけ分析に充てておくと良いのですね。8時間勤務なら3%ですよ。
そして、分析結果を元に行動につながる提案こそ必要です。
実行しないと意味がありませんから。その提案がビジネスを動かしていくのです。
3.分析が必要ないときは分析を行わない
アクセス数が少ないと、分析をしても意味がありません(一般的なアクセス数=Google アナリティクスの訪問数と考えておいて良いと思います)。言ってしまえば誤差の範囲とも言えますね。
小川さんは、月間 1,000 件という数値を出していました。このレベルに達していても、ボリュームの少ない他の数値を見て一喜一憂していたら無駄な場合は少なくありませんよ。
アクセス数が少ないうちは分析せず、まずやるべきことをやっていくことが必要ですね。コンテンツの充実やユーザビリティーの向上とかね。
4.ビジネスゴールに貢献をすることがもっとも大切
ウェブ解析士の認定講座でも何度も肝に銘じてもらう部分なのですが、目的はビジネスの目標達成に貢献することです。
目標達成に向けて、現在どうなっているのか、どこを改善したらいいのか、ということを感や経験に頼るのではなく、データを使って考えることが重要です。
解析士講座がデジャヴりました。
5.分析のニーズは高く、今後も高い
今までの勘と経験を活かして頑張るような根性論は、地図と方位磁針を持たずに航海に出る船のようなものです。しかもウェブの場合、目的地がよくわからないような状況もあり「とりあえず船を出してみれば無人島に辿り着くだろう」というお気楽な状況が散見されます。
だからこそ、今のうちにデータを使った分析と施策を行なっていくことで、他社との差別化につながるのです。せめてデータの蓄積だけでも行なっておいていただきたいと強く願います。
気になったことを聞いてみました!
最後の質疑応答の時間にも挙手させてもらったのですが、それ以外にも気になっていたことを懇親会で突撃質問しました。
グーグルのキーワードがほとんど取れなくなるので、どうしたら良いですか?
小川さんなら何か面白いことされてるかな?と思って聞いてみたのですが、案の定「取得できる別の方法はありません」と清々しく断言されました。
ヤフーはまだ取れるので、そっちのキーワードを見てみたり、サイト内検索(Googleはとりあえずまだ有効)を導入してニーズを掴むことがいいですよと。
ただ、懇親会でも話題にしましたが、今後個人情報保護の観点からキーワードは取れなくなっていく傾向が強まると思うので、一般的な検索エンジンに頼らずにCMSが持ってる検索システムを使って行ったほうがいいかもしれませんねと。
WordPress なら(使い勝手悪いけど)検索システム持ってますし。
あと、その場の話には出なかったのですが、ウェブマスターツールもオススメです。
Google アナリティクスのマイレポートを PDF にすると切れませんか?
小川さん「あー、長いと切れちゃいますよね〜」
私「ですよね〜」
・・・で、ほとんど終わりました。
項目を減らしたりして、何とかして入れるしか方法はないようです。Google さん、がんばってー!
アメーバブログって SEO 的にどうなんですか?
サイバーエージェントの中の人だからこそ聞ける内容でした。
状況確認がメインでしたが、スマートフォンを意識したものにするべきとの回答をもらいましたが …… うん … うん?
アメブロって表示だけは最適化されてますよね?となると・・・(ゴニョゴニョ
あまり公開すべきではない(と私が判断した)ところもお聞きしたので、気になる方はお会いした時にでも聞いてください。
オーディエンス機能がちゃんと使えないみたいなんですけど…
Google アナリティクスの新機能であるオーディエンス。AdWords の設定ができていれば取れるはずなんですが?
設定箇所はトラッキングコードを変えるだけのはずなので、残るはデータが蓄積されていないと見えないという状態でしょうかと。
小川さん「あー、たぶんそうじゃないかと思いますよ〜」ポヤポヤ
お酒あまり得意じゃないのに呑ませてスミマセン!(>_<)
みかん好きですか?
小川さん「あー、好きですね〜!」 ニコニコ
おそらくあの日を一番堪能したであろうコスギのレポートでした。新潟グラムさんありがとう!ありがとう!
ちなみに、Google アナリティクスの基礎的な講座を11月に長岡のまちなかキャンパスで予定していますので、興味を持たれた方は参加してみてくださいね〜。
第34回勉強会(2013/11/16) – 長岡 IT開発者 勉強会(NDS)
IT開発者勉強会とありますが、今回はホームページを持っている中小企業の方に聞いて欲しい講座です。無料ですので、ぜひお気軽にご参加ください♪
小川さんのビジネスロードマップは、KPIを設定する時にコミュニケーションデザインやコンセプトダイヤグラムよりも手軽だなあと思いました。ただちょっとコツがいるかな?とも思ったので、そんなところを踏まえながら、11月16日はお話したいと思います。
最後に、小川 卓さんの本をご紹介。