行政サイトのバナー広告は、有料のリンク購入と同じ?

はい、ごめんください。
利益・感動主義のウェブコンサルタント、小杉聖です。

専門家ならすぐ判断できる内容ですが、専門家に相談できない(わからない)ような中小企業がやりかねないことなので、そのような方を対象にして書いています。

とある地域密着型の美容サロンが
ホームページ活用をあきらめた話。(※フィクションです)

First Trip to a Beauty Shop地域ではそこそこ知名度のある美容サロンがありました。
ただしライバル店舗も少なくないため、地域のお客様から選ばれるために、ホームページを活用しようと考えました。

オーナー自ら地域の制作業者にお願いし、できたキレイなホームページ。その出来栄えに満足していたのですが、たまにスタッフがブログを更新しても、反応してくれるのは既存のお客様がほとんど。

新規のお客様を呼び込みたいと制作業者に相談したところ、市役所のバナー広告やいくつかの地域のポータルサイトのリンク集に登録することを提案されました。しかも、そういうところからのリンクが多ければ、検索順位も上がりやすいという話です。

市役所のバナー広告は月額2,000円、近隣市役所のホームページを確認すると、月額2,000〜3,000円でバナー広告を掲載できるようです。ポータルサイトはその制作業者が管理しているもの以外にもいくつかあり、どれも無料で自由登録制ということで、早速登録しました。

・・・数カ月後・・・

新規のお客様はほとんど来ないどころか、サロン名で検索しても検索結果に表示されなくなってしまいました。ホームページの制作業者に聞いてみても曖昧な返答ばかり。

現状でもサロンの運営はできているので、ついにこの美容サロンのオーナーは、ホームページの活用をあきらめてしまいました。

何が起きたのでしょう?

Google Lego 50th Anniversary Inspirationまず、検索といえば Google(※)ですね。
※スマホでの検索はほとんど Google ですし、Yahoo! の中身(検索の仕組み)もほぼ Google と同じです。

Google は「リンクを集める”だけ”のホームページが、有益とは思えない」と判断し、検索結果の表示を控える(ペナルティを課す)ようになりました。

ただ今回の問題は、オーナーも納得の上で「悪いとは思えない」というのがポイントです。

市町村のホームページのバナー広告は、ペナルティになる?

はい、やっと本題です。(長かった!)

純広告 = リンク購入(販売)?

看板行政のバナー広告のように、ホームページの提供側が広告枠としてスペースを販売しているのは「純広告」と言えます。

訪問者によってさまざまな広告が表示されるような「ネットワーク広告」とは違い、ひとつのスペースにひとつの広告、というのが一般的です。
要するに看板広告と同じようなものですね。

ちょっと堅苦しい説明ですが、言葉の定義は下記をご参照ください。

参考:純広告とは 【 pure advertisement 】 〔 純広 〕 – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

Google AdWords を展開していることからもわかりますが、Google は広告自体をペナルティの対象とは考えていません。

ここで矛盾が生まれます。
なぜ市役所などのバナー広告は、「広告」なのにペナルティ対象になったのでしょうか?

Google からの回答がないのが気になるところですが、下記のフォーラムが非常に参考になりました。その先の参考ページもオモシロイですが、結論が出ていません(笑)

参考:リンク販売をしている市町村サイトの扱いについて – Google プロダクト フォーラム

実際に市町村のバナー広告がペナルティになっている事例は、下記参照。内容も参考になりますよ。

参考:【Googleペナルティ解除に悩むマーケター向け】SEO対策によって高営業利益率を叩き出す企業はどこも当たり前にやってる社内施策 - ちびクロの細かすぎて伝わらないネットサービスの話

じゃあ、どうすればいいの?

あなたがバナー広告やリンク集の提供主なら。

「ホームページを見ている人に教えたい」という意図を Google に示すためのマナー(※)を守れば、無意味と判断されることはないでしょう。これはポータルサイトも同様です。
※このマナー(nofollow)については長くなるのでまた今度。

今の時代、リンク集からホームページを見つけるのではなく、必要な情報は「検索」して探すようになりました。

バナーの掲載は地域のつきあいという裏事情もあるかと思いますが、そんな事情で広告主を Google 八分に追いやったら元も子もありません。

広告枠を提供するなら、広告出稿者と閲覧者にとって有益な場を提供したいですね。

あなたが広告の出稿主なら。

公共機関や地域のホームページ掲載されることで一定の信頼を得られると考えているなら、一度お客様目線で考えて、本当に信頼につながるのか、費用対効果を生んでいるのか考えてみましょう。

ホームページやインターネットのことはよくわからないかもしれませんが、お客様のことは誰よりも大切にしているはずです。

そのお客様視点で、ホームページの運営を見なおしてくださいね。
大切なのは、おもてなしの心です。

それでも被リンクは生きている。

Point外部からのリンクが悪いわけではありません。被リンクは死んだ!という業者がいたら疑ってください。上記で参考リンクを表示しているように、必要な時の必要なリンクは、逆に高い評価を得られます。

「市役所にバナー広告を出している!ヤバい!」という話でもありません。
地域の応援団として出稿しているのなら、それはそれで良いと思います。検索順位を操作しようという下心がなければ大丈夫です。

「任意に登録できるリンク集に登録してるんだけど…」という方は、ウェブマスターツールの警告を確認しましょう。わからなければ、削除しておいたほうがいいかもしれません。

アクセス解析ツールを入れてあれば、どこからアクセスされているかがわかります。リンク元があなたのホームページにとって有効なら、残しておくべきでしょう。

大切なのは、訪問者の視点。

ホームページにアクセスしてくれた人が、どのように行動して欲しいのか。
訪問者の立場からホームページを見直す時期が来ています。

「これはわかりやすいな」と思うフレンドリーなホームページや、「こいつは信用ならねえな」と思う押し売りホームページなどをたくさん見て、あなたのホームページを見返してくださいね。

コスギスは「それでもよくわからない……でも何とかしたい」という方を応援するためにあります。お力になれるようでしたら、いつでもお声がけください。

下記の2冊はとってもオススメ!

ウェブの心理戦略家。WordPressの勉強会(WordBench新潟・長岡藩)も主催。顧客の心理と分析を裏付けるデータを元に、心理学に基づいたライティングとWordPressでのサイト構築が得意。新潟県長岡市在住。2013年4月には新潟県で初のウェブ解析士マスターになり、同年6月よりコスギスとして活動。夫と子ども2人をこよなく愛す。おやつはプリン。

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