メリットとベネフィット、そしてアドバンテージとプロフィットの違い

1万円札束の上に小さなビジネスマンはい、ごめんください。
新潟のWebコンサルタント、小杉(@mekemoke)です。

以前の A+B+3C でも少しご紹介していますが、私は常々「ベネフィットを出しましょう」とお伝えしています。

メリットという言葉はご存知の方も多いかと思います。「ベネフィット」や「アドバンテージ」については、あまり馴染みがないかもしれません。「プロフィット」はなおさらでしょう。

秒以下の単位で情報がやり取りされるウェブの世界では、価値のわかりやすさが非常に重要です。

経営者を対象とした、比較的高単価の商品やサービスが多いビジネスをされている方は特に、「ベネフィット」や「アドバンテージ」をしっかり理解して、訴求できるようにしておくことを強くオススメします。

わかりやすいのは「プロフィット」

プロフィット(Profit)とは、金銭的な利益のことを指します。

「稼ぎ」や「儲け」の英訳と言っても過言ではないでしょう。
(※ここで稼ぐと儲けるの違いを考えると長くなるので割愛します)

参考:profitの意味 – 英和辞典 Weblio辞書

これは、提供側が得られる物質的な価値です。

ビジネスはプロフィットを得るために、アドバンテージ・メリット・ベネフィットを約束する、とも考えられますね。

横文字が続きますが、この機会に慣れてしまいましょう。

そもそも「メリット(merit)」とは?

メリット(merit)とはどういう意味か、辞書を引いてみましょう。

meritの意味 – 英和辞典 Weblio辞書 のハイパー英語辞書に興味深いことが書かれていました。

【名詞】
1長所, 取り柄, (賞賛に値する)美点(⇔ demerit)《◆日本語の「メリット」は advantage に当ることが多い》.
2[通例 〜s] 手柄, 功績, 功労.
3((正式))(優れた)価値, 真価;(賞賛に値する)優秀さ.
4(学校などで罰点に対し)賞点.

【動詞】 【他動詞】
〈賞・罰・感謝・非難などに〉値する.

日本語のメリットは、アドバンテージ(advantage)に当たることが多いとのこと。

個人的な印象では、メリット=価値や対価という意味が一般化していると思っておりましたが……?

それなら次に、アドバンテージを引いてみましょうぞ。

「アドバンテージ(advantage)」とは?

上記と同じく、advantageの意味 – 英和辞典 Weblio辞書 のハイパー英語辞書から引用。

【名詞】
1有利(なこと), 好都合, 便利, 優越
2〔…より/…という/…する場合に〕有利な点, 強み, メリット〔over/of/in [to] (doing)〕

【動詞】 【他動詞】
1〈…を〉利する; 〈…に〉役立つ.
2〈…を〉促進する.

アドバンテージ=有意性や強みといえますね。

ここでメリットと言われると、違いが見えにくくなってきますね……

では最後に、「ベネフィット」の意味も調べてみましょう。

「ベネフィット(Benefit)」とは?

引用元を合わせるために、benefitの意味 – 英和辞典 Weblio辞書 のハイパー英語辞書より引用。

 【動詞】
恩恵を受ける, 利益を得る, 得をする

\まさかの動詞!/

他の辞書では名詞としても扱っているので、そちらも引用します。

【名詞】
1a【不可算名詞】 [具体的には 【可算名詞】] 利益,ためになること[もの] 《★【類語】 benefit は個人または集団の幸福[福祉]につながる利益; profit は物質的または金銭上の利益; advantage は他より有利な立場・地位にあることによって生ずる利益》.
b【不可算名詞】 [of benefit で] 〔…の〕ためになって 〔to〕.
2【不可算名詞】 [具体的には 【可算名詞】] [《主に米国で用いられる》 ではしばしば複数形で] (社会保障制度などによる)給付,手当 《金銭・現物・サービスなど》.
3【可算名詞】 慈善[募金]興業.
4【不可算名詞】 《主に米国で用いられる》 税の免除 (relief).

benefitの意味 – 英和辞典 Weblio辞書 の研究社 新英和中辞典より。

物質的に得られる価値が今までのものなら、精神的に得られる価値がベネフィットだと言えそうですね。「恩恵」という言葉に表されています。

以上をまとめると、

  • profit:金銭的な価値
  • merit:物質的な価値(元々持っている価値が活かされたもの)
  • advantage:可能性としての価値(差別化して改善できる有利なもの)
  • benefit:精神的な価値(恩恵として得られるもの)

と判断できますがいかがでしょうか。

時間軸で並べると、

  1. 買う理由があった(Advantage)
  2. ビジネス成立(Profit)
  3. 商品やサービスを受けられた(Merit)
  4. メリットによって満足できた(Benefit)

となります。

モノを買うのがメリットの要求、コトを買うのがベネフィットの要求。単価の高い商品やサービスは、特にアドバンテージとベネフィットが重要視されます。

それぞれの違いを例えで表してみました

横文字ばかりでまだわかりにくいかと思うので、例示してみましょう。

それぞれの文章に、アドバンテージ・プロフィット・メリット・ベネフィットがすべて入っています。

たかしくんは薬局に行って、咳にすぐ効く風邪薬を800円で買ってきました。おかげで、テスト勉強がはかどりました。

  • アドバンテージ:総合的でもなく熱でも鼻水でもなく、「咳に効く」ということ
  • プロフィット:800円
  • メリット:「咳」に「すぐに」効くということ
  • ベネフィット:咳に邪魔されず、テスト勉強に集中できたこと

こう考えると、アドバンテージとメリットは確かに重複するところがありますね。

アドバンテージは買う理由メリットは課題解決方法、と考えるとわかりやすいです。

「おかげで、」という言葉を最後につけると、ベネフィットが考えやすくなるのでおすすめです。

よしこさんは個別対応の塾に行って、月額5,000円を支払い、苦手な物理を克服できました。おかげで、志望校に合格することができました。

  • アドバンテージ:「個別対応」ということ
  • プロフィット:5000円
  • メリット:苦手な物理を克服できたこと(個別対応で自分のペースに合わせてくれたため)
  • ベネフィット:行きたかった高校に合格できたこと

もう、わかりますよね。

志望校合格!というベネフィットを打ち出している塾は町中でも見かけます。ベネフィットが同じ業種を見た時は、アドバンテージの差を見てみるとおもしろいですよ。

同様に、メリットが同じ業種のアドバンテージやベネフィットを見てみると、マーケティングの目が養われます。(私は単純にオモシロイので時々やります)

同じ内容で、ちょっと変えてみましょう。

ひろしくんは個別対応の塾に行って、月額5,000円を支払い、得意教科を伸ばせました。おかげで、将来の夢に近づくことができました。

  • アドバンテージ:「個別対応」ということ
  • プロフィット:5000円
  • メリット:得意教科を伸ばせたこと
  • ベネフィット:得意分野を活かせる仕事への第一歩を踏み出せたこと

プロフィットまでは変わりませんが、メリットとベネフィットが違いますね。ベネフィットは志望校合格の先に言及しています。

これ、どちらが良いということはありません。

相手にとって何が大切なのか、そして相手のいる市場の状況を見極めてどう打ち出すかを検討することが重要です。答えは顧客と市場が持っています

アドバンテージには、企業のコアバリュー、
メリットには、企業のビジョン、
ベネフィットには、企業のミッションを、それぞれ含ませて考えましょう。

そうすることで、よりサービスが尖っていきますよ。

ということで、4つのキーワードに対する考え方は以下のようになります。

  • プロフィット(profit)=金銭的な価値:
    提供するサービスの価値を、適正価格に表現しよう
  • メリット(merit)=物質的な価値:
    元々持っている価値(自社の強み)を棚卸ししよう
  • アドバンテージ(advantage)=可能性としての価値:
    競合との差別化優位点を探ろう
  • ベネフィット(benefit)=精神的な価値:
    「おかげで、」に続く提供価値を考えよう

A+B+3C も参考にして、提供価値をわかりやすく表現できれば、売り込まなくても売れますよ。

参考:初心者でも売れるホームページの作り方。まずはA+B+Cを考えよう。

売り方を勉強したかったら、コトラーさんの本をガッツリ読みこめばいいと思う。私も全部読めていない1000ページ……

ウェブの心理戦略家。WordPressの勉強会(WordBench新潟・長岡藩)も主催。顧客の心理と分析を裏付けるデータを元に、心理学に基づいたライティングとWordPressでのサイト構築が得意。新潟県長岡市在住。2013年4月には新潟県で初のウェブ解析士マスターになり、同年6月よりコスギスとして活動。夫と子ども2人をこよなく愛す。おやつはプリン。

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