はい、ごめんください。新潟のウェブ解析士マスター、コスギです。
2017年もよろしくお願いします。
早速、ウェブ解析士認定講座の話題から。
「初級ウェブ解析士」は、2017年から「ウェブ解析士」となりました。名実ともに「初級」ではなくなったというのが大きなところです。アクセス解析業界を牽引する小川 卓さんの監修の元、基本的なウェブ解析に関するノウハウが網羅され、大幅にバージョンアップしました。
また、上級ウェブ解析士はコンセプトダイアグラムの提唱者である清水 誠さんの監修の元、コンセプトワークとコンセプトダイアグラムが事前課題になり、一連のウェブコンサルティングが可能なカリキュラムとなりました。
講師として、この大幅な変化に対応する必要もあるため、具体的な変更点をまとめました。新しい上級はガッツリ受け直してみたい内容ですが、受かる気がしない・・・(笑)
ウェブ解析士のテキストが充実して、
ここ数年で一番の出来に
Amazon で販売している、ウェブ解析士認定試験公式テキスト 2017(第8版)によると、以下が主な変更点として掲載されています。
■2017年版(第8版)の主な変更点
・小川卓さんの指導のもと全面改修しました
・全体を通して初心者にとってわかりやすい構成や文章内容になるようウェブ解析士中心に内容や文面の見直しをしました
・ウェブ解析については小川さん執筆内容を軸に全面差し替えました
・法人会員の強い要望により、ウェブ解析に関わる法律の知識と倫理やモラルに関する知識が加わりました
・スマートフォンアプリの解析とKPIの内容を追加しました
・古くなったウェブ解析の手法を廃止し、新しい手法を追加しました
・Adobe Analyticsによる解析を付録として掲載しました
・マーケティングオートメーション・コンテンツマーケティング・セキュリティやSSLサーバ証明書について内容が追加になりました
個人的には、演習問題が充実した印象です。ただ、以前から同じくらいの問題数は掲載されていたものの、今回章末にまとまったことで、充実したように見えるのかもしれません。
残念ながら誤字脱字はゼロではない(私も関わっているので申し訳ない……)のですが、以前よりもかなり丁寧な言い回しで、非常に読みやすくなっています。
「初級」ではなくなったので、今までのように基礎を学ぶものだと思っていると「これを基礎と呼ぶにはちょっとどうなの」というボリュームなので、以前からウェブ解析士を受けよう受けようと思っていた方は覚悟してください。タイミングを逃し続けていたのなら、それはもはや必要ないものかもしれませんよ。
ただ、学びたい方には本当に「やってよかった!がんばった!」と充実する内容です。
無料会員の廃止と、正会員のメリット拡充
年会費を払わなくても「ウェブ解析士」と名乗れていたのですが、それができなくなりました。合格者として名刺などに表記できますが、個人的には、無料会員さんがわざわざそこまでしたいとは思わないだろうというのが正直なところ。
つまり、「ウェブ解析を学んで磨きたい方のサポート」に大きく舵をきったのですね。力試しなどで資格の取得そのものが目的だった方は、無理に正会員になる必要はありません。実際、私の受講生さんにも、このままフェードアウトしますと宣言(フェードしてない・笑)された方もいらっしゃいます。
そうやって残った「学びたい人」は、今まで上級ウェブ解析士向けに優遇されていた特典を受けられるようになります。協会さんをどんどん使い倒しましょう。
①毎年、ウェブ解析士の公式テキストが送られてくる
ウェブ解析士のカリキュラムは毎年更新されており、テキストも改版されています。ウェブ業界の流れの速さに対応している結果ですね。
ウェブ活用における最先端のノウハウが広く詰まった書籍なので、これ一冊でウェブ活用のあれこれを総合的に学べます。
正会員として更新すると年間6,000円(+消費税)がかかりますが、テキストは4,000円(+税)なので、これだけで正会員費用の3分の2はペイできますね。
2017年版を読む限り、2016年版とかぶる内容は3割くらいありますが、言い回しなどがすべて見直されています。今までのテキストを見てきただけに、色々と感慨深いものがあります。
②各種ツールを無料・格安で使える
これが大きい!
Google アナリティクスは無料で使えて奥が深いのですが、できないこともあります。
特にヒートマップ解析ツールは「細かい数字の分析は苦手」という方でも直感的に理解できるので、解析の重要性をわかってもらえるのではないかと。もちろん、解析以前の設計は必要になるのですが、数字以外でのアプローチがしやすくなります。
以下は、無料から使えるツールです。
- シビラ
ホームページに訪問した人が、どのページを何秒見て、次にどのページを見て・・・という詳細な経路分析ができるツール。正会員なら無料で1アカウント使えます!
→ WACA 上級ウェブ解析士 支援プログラム | 株式会社環 - Ptengine
ヒートマップツールと言ったらやっぱり「Ptengine」!
まずは広告のランディングページ改善から始めてみては?
→ ウェブ解析士向け Ptengine支援プログラム | Ptengine - SiTest
お見積もりフォームや資料請求フォームを設置しているなら、どの項目で離脱したか知りたくないですか?ユーザーの行動をすべて分析できてしまう「SiTest」も無料から使えてしまうとか!!
→ ウェブ解析士協会 会員向け 支援プログラム | SiTest
他にもあるのですが、個人的にはこれらの3つが「ウェブ解析士」として正会員になった方にも使いやすいのではないかと。(BtoBのホームページなら、どこの企業がアクセスしているかがわかる「どこどこJP」もオススメ)
③正会員向けのセミナーが充実
ウェブ解析士のカリキュラムで網羅する範囲はかなり広いのですが、これはウェブ解析はサブスキルだからというのが持論です。基礎とは言い難い内容ですが、やはり得意分野と掛け合わせて深めるための足がかりでしかありません。
ウェブ解析士の資格取得を通して深めたい分野を、講師や活躍しているウェブ解析士に「○○さんのセミナーを受けたい」「こういうセミナーをやってほしい」と相談すれば、実現できる可能性が高いです。セミナーだけでなく、コンサルティング体験会やワークショップなども開催できます。
協会さん的には「2017年からは、ウェブ解析士に活躍の場を広げたい」という思いがあるそうなので、どんどん要望してみてください。
「コンセプトワーク」と「コンセプトダイアグラム」をカリキュラムとして学べるようになった
ウェブ解析は非常に強力なスキルですが、小手先のテクニックに走っても成果にはつながりません。
必要なのは、対象となるビジネスの理解。これがないと、何をやっても上滑りします。
だから今年の上級から、ビジネス分析をオールインワンで行える「コンセプトワーク」と「コンセプトダイアグラム」がカリキュラムとなりました。
もともとは、清水誠さんの提唱していた「コンセプトダイアグラム」を学びやすくしたもので、ビジネスフレームワークとして有名な 3C や4C(4P)、SWOT や AIDMA などをいいとこ取りしています。
上級のスライドを確認しつつ「これだけの内容を2日間・・・成長のドーピングだな・・・」と戦々恐々しながら呟いていたコスギとしては、3ヶ月前からの申し込みをオススメします。ヤバい。
上級では、自社やクライアントも分析対象に
今まではウェブ解析士協会が対象でしたが、今年から自社やクライアントを分析対象とすることができるようになりました。
ですから、上級ウェブ解析士の資格取得を通して、コンサルティングレポートができあがってしまうということに。
もちろん、関係者がウェブ解析に向き合うという下地は必要ですが、この分析をきっかけに変わる企業が増えることを期待しています。
これで、上級ウェブ解析士が、マスターレベルになったということにお気づきでしょうか……。
コスギスのウェブ解析士講座は1月29日から
というわけで、2017年も毎月開催します。
直前まで受講生がいなくても、1人でも開催予定ですので、受講を検討している方はウェブ解析士認定講座 お申込みフォームよりご連絡ください(日程も申し込みフォームに記載してあります)。
なお、2017年1月17日には、ウェブ解析士認定試験 対策問題集を発刊予定です。
今年はテキストが非常に読みやすいので、詳細な解説はテキストにお任せすることにしました。その分、問題数がどんどん増えているので17日に出せるのか微mにはしっかり発刊できるように準備しています。
予約も受け付けていますので、試験対策としてぜひ活用してください。
それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。