はい、ごめんください。
新潟のウェブ解析士マスター、小杉です。
本格的に寒くなってきましたね!
12月1日から、WEB解析 Advent Calendar 2013 というイベントを開催しています。
参考:
WEB解析 Advent Calendar(Facebook)
WEB解析 Advent Calendar 2013 : ATND
クリスマスまでウェブ解析関係のブログ記事が続きます。今年も錚々たるメンバーの方からご参加いただきましたのでどうぞお楽しみに!
その1日目ということで何を書こうかと思っていたのですが、改めてウェブ解析を学んでいて良かった!と思った本を読んだので、そのレビューでも。
初心に返って基礎から学んだら、行動したくなりました。
ものすごーく今更ですが、基礎から SEM を理解するために Googleアドワーズ & Yahoo!プロモーション広告 対応 新版 リスティング広告 成功の法則 を購入しました。
イケメン著者の阿部 圭司さんは、役立つスライドも公開されていますので、こちらもチェックですよ!
参考:Keiji Abe, 代表 at アナグラム株式会社 | SlideShare
私は読むのが遅いので、教科書にしてしまう本はマーキングして付箋を貼り、再読する箇所に目星をつけておきます。
黄色は、とても共感したところ。ピンクは、新しい知識や覚えたいところだったり、自分のモノにして実践したいところ。
そんな感じでしたが、あっという間に読めてしまいました。
まず最初にワクワクしたポイント
まえがきの一部を引用させていただきます。
ただし、本書を読んだからと言ってすぐにリスティング広告で稼げるようになるとは限りません。
本書内で筆者にできることは、その場しのぎの解決策や飛び道具のようなものを提供することではなく、正しい方向を指し示すコンパスや羅針盤のような「考え方」を提供することだけです。それらはマーケティングの教養としては、細かいテクニックというより、大雑把ではあってもその本質を押さえておくことの方が何よりも重要だと思うからです。
はい、ここにビビッときました。
知識を得たら、それを実践しながら経験することが、遠回りに見えて一番の近道なんですよね。
だからこそ、この本のコンセプトがとてもしっくり来ました。
費用対効果がすごくわかりやすいウェブ広告をやらなかったのは、怠けていただけだなあと目が覚めました。
私はリスティングについては「リス女」と呼ばれるほど精通しているわけではないので、ウェブ解析士マスターになっても弱点だと自覚しています。
広告はお金がかかるものなので、なかなか機会に恵まれなかったというのが言い訳ですが、私自身が事業を営んでいる以上、実績を積むためにもやらない手はないなと。
そんなわけで、早速広告を設定してみました。改善が楽しみで楽しみで仕方ありません!
SEO も SEM も、やっぱり E=Experience ですね
私は SEO = Search Experience Optimization(検索「体験」最適化)だと考えていますが、SEM に関してもそれは変わらないと改めて思いました。
でも、どんな広告文を作成したらいいのかわからないということで、その手法にページが割かれている辺り、検索者の行動を考えることが今後ますます必要になっていくことでしょう。
キーワードの展開方法とか、講座でやりたいなあとぼんやり思っていたことが明確に書かれていたので、これはもうやるしかないなと背中を押された気分です。
年内は難しいので、1月になったらリスティング広告の作成をする勉強会をやりたいですね。
18日は初級講座があるので、11日(土)の午前中からお昼ごろに、長岡のまちキャンで。
こんな方に向けた内容を想定しています
- 【必須】自社のサービスが大好き もしくは お客様と直接やり取りしている方
- 【必須】自社のサービスをネットで展開していきたいと強く思っている方
- 多少パソコンに疎くても大丈夫(スマホは持っている方がいいです)
広告文の作成と改善ポイントがメインになります。
ここを押さえることができれば、あとは実行に移すだけですから。
仮説!仮説!そして検証! = “仮説ドリブン”
ウェブ解析士講座ではコミュニケーションデザインやコンセプトダイヤグラムなどを学びますが、カスタマージャーニーも面白いですね。
ですが正直、相手が何を考えているのかなんて、超能力者でもない限りわかりません。だから、一般的な地球人ができることといえば、想像力を働かせることくらいです。
- うちのファンになってくれるような人は、どんな人?
- その人たちは、どんな行動をしているだろう?
- その行動をしている時、どんな状況にあるだろう?
- その状況の時に、どんなキーワードで検索するだろう?
というようなことを考え、「○○だから△△だろう」という仮説を立てるわけです。
そして、キーワードの候補を出すのですね。
仮説を立てまくって、検証する。良ければ伸ばして、ダメなら除外する。
素早い仮説検証と改善は、ウェブ広告だからこそできる一番のメリットでしょう(もちろんコンテンツ側を改善すべき場合も多いです)。逆に、改善サイクルをまわせないとウェブ広告を出稿する意味が無いとも言えます。
仮説はたいていはずれるので、望んでいた結果が出なかったのは、失敗ではなく別の成果です。
仮設を立てないことこそが、失敗なのではないでしょうか。
やる前から失敗していることも少なくなさそうです。
ウェブ広告で「攻め」のアプローチをしよう
ウェブ広告には、大きく分けて2種類あります。
検索キーワードに応じて表示される広告と、ブログなどのコンテンツに表示される広告ですね。
特にコンテンツ広告は自サイトを知らない人にも、一度サイトに訪れた人にも届けることができます。書籍に掲載されているチューニングの方法は非常にわかりやすくて実践しやすいと思いました。
リスティング初心者の方でも十分使える内容が満載です。
初級ウェブ解析士の方は、リスティングでPDCAの経験積んでいくのが手っ取り早いかも。
初級は知識だけで実務に活かすにはな〜…と正直思ってましたが、こういう参考書籍と合わせれば、無理に上級まで勧めなくても良さそうですね(上級は上級で楽しいです)。
広告を広告で終わらせない
閲覧者にアピールできる割合は、「検索キーワード連動型広告は10%、コンテンツ向け広告は90%」とありました。ただ、視認できる機会は本当に一瞬と考えておいたほうが良いでしょう。
その一瞬で惹きつけることができても、クリックした先で「裏切られた!」と感じさせてしまっては意味がありません。(認知を目的に、クリエイティブのインプレッションでアプローチするという手もありますが玄人向け)。やはり、コンテンツの改善とコンバージョン(≒ゴール)までの道筋をすべて押さえておくべきですね。
そんなわけで「リスティング広告 ー成功の法則ー」は読んで損はありません。
読んだら早速実践してみてください。その面白さがわかります。
みなさんも素敵なリスティングライフを♪
WEB解析 Advent Calendar 2013 : ATND の 1日目の記事でした。
明日はウェブ解析士協会の代表理事でもある 江尻 俊章 さんです!お楽しみに♪